睡眠時無呼吸症候群(SAS)
目次
寝ている間に息が止まる?
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりし、体が低酸素状態に陥る病気です。
代表的な症状には、大きないびき、夜間の目覚め、起床時の頭痛やだるさ、日中の強い眠気などがあり、放置すると健康に大きな影響を及ぼします。特に重症の方は、そうでない方と比べて寿命が短いことが報告されています。
いびきは「音が大きいだけ」と思われがちですが、気道が狭くなっていることを反映しており呼吸が妨げられやすい状態と言えます。無呼吸が繰り返されると全身に負担をかけるため、注意が必要です。
いびき・日中の眠気が気に
なる方へ
睡眠時無呼吸症候群の可能性
次のような症状に心当たりはありませんか?
- 周囲から大きないびきを指摘される
- 睡眠中に何度も目が覚める(息苦しさで目が覚めることも)
- 起床時に頭痛や体のだるさがある
- 昼間に強い眠気を感じる
- 高血圧を指摘されたことがある
こうした症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられます。気になる方は早めに検査を受けることをおすすめします。
自宅でできる簡易検査と
PSG精密検査
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸状態を記録する検査が必要です。
自宅での簡易検査
小型の測定器を使用し、ご自宅で手軽に検査を行うことができます。
一泊入院の精密検査(PSG検査)
専用機器を用いて睡眠の質や呼吸、脳波、心電図などを詳しく測定します。
検査では、1時間あたりの呼吸停止や低酸素状態となる回数(AHI:無呼吸低呼吸指数)を確認し、5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
CPAP(シーパップ)治療の
効果と使用方法
重症度の高い方には、持続陽圧呼吸療法(CPAP:シーパップ)で治療を行います。
鼻に装着したマスクを通して空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ方法で、安全性が高く、長期的な効果も確認されています。
導入までの流れ
- 検査で重症度を確認
- 医師の判断によりCPAP療法を開始
- 専用機器を装着し、毎晩使用
CPAP治療を続けることで、日中の眠気改善や生活の質の向上が期待できます。
軽症の方には、歯科でマウスピースを作成する方法や、喉の通りに明らかな異常を認める場合は、耳鼻咽喉科での手術が検討されることもあります。
睡眠時無呼吸症候群と高血圧・
心疾患の関連性
睡眠時無呼吸症候群は単なる「いびきの病気」ではなく、全身に大きな影響を及ぼします。
特に、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まることが分かっており、重症例では心血管疾患の発症率が約5倍に増加すると言われています。
肥満やアルコール摂取は無呼吸を悪化させる要因となるため、減量や生活習慣の改善も必要です。